ひとつながりの、あったかい家
富山県高岡市
いつも誰かがそばにいる みんなの心もあたためる家
奥様には、10年越しの夢があった。それは、リフォーム。ついに夢がかなったMさん宅を拝見した。
「広くて、あたたかくて、明るいでしょ。居心地がよすぎて、いつもごろごろしています。」
奥様は、念願の対面式キッチンに立って、そう微笑む。
目の前のダイニングでは、ご主人がお茶を飲みながら、ゆったり寛いでいる。
天井まである窓からは光がたっぷり入り込み、縦スリットからは風を取り込めるから、いつも快適。
自然の力を上手に利用した設計の住まいは、ご夫妻のからだにやさしい。
そのうえ、足元は床暖房でポカポカだ。
「私は、寒がりでね。ずっと足裏のカイロが手放せなかったんだけど、今はもう要らない。使うのは、趣味の釣りのときだけ。今はイカ釣りの時期なんですよ。」
「主人は、毎週日曜になると、朝4時に起きて釣りに行くんです。今日の昼は、2人でイカの下処理をしました。キッチンは2人で並んでも広いし、一緒に作るのも楽しいですね。私の趣味は、寝ることぐらい。」
LDKから寝室までは数歩の距離。ワンちゃんも、段差がなくなって歩きやすそうだ。
「息子が預かってきてから、ずっと一緒。いつも和室にいますよ。」
コタツの上で寛ぐワンちゃんも、奥様から丸見え。いつも家族をそばに感じられるひとつながりの空間は、みんなの心もあたためる。
「これ、可愛いでしょ」。
そういって奥様が紹介してくれたのは、壁のマグネット掲示板に貼られたお孫さんたちの写真。
「孫の写真をぺたぺた貼って、どれが1番好きか主人と言い合いっこしてるんです(笑)」
ご夫妻の宝物は、これからもどんどん増えていくことだろう。
奥様は、洗濯物を運ぶときでさえ、笑顔を絶やさない。
その秘密は、蔵を壊して、新しく造られたサンルームにある。
「女房は、これまで道路を渡って洗濯物を干しに行っていました。干すところも日陰で、すごく嫌がっていましたね。」
それが、今では、水まわりから一直線。家事動線が短くなって、ラクチンだ。
「光も風もよく入るので、洗濯物がすぐ乾くのもうれしいですね。」
自然の力を上手に利用した設計の住まいは、奥様の家事をも助ける。
奥様が笑顔だと、ご主人も嬉しそう。
ご夫妻の仲をもっと深める住まいに生まれ変わった。